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ワニイルカはここにいる

ぼくは「イルカ」になりたい

ワニイルカと5つの精神疾患その②躁うつ(双極性障害Ⅱ型)

精神疾患

こんばんは

昨日、打ち切りが噂されていた派遣の仕事が延長確定してほっとしていたワニイルカです。これでしばらく食べていける...

 

今日は僕が抱えている5つの精神疾患のうち2つ目、「躁うつ(双極性障害Ⅱ型)」について話したいです。

 

躁うつ(双極性障害)とは

気分の高揚と落ち込み、特に症状のない寛解期の3つの精神状態を(激しく)繰り返します。そのため気分の波が激しくて情緒不安定になりやすいのです。

躁うつと双極性障害は同じもので、双極性障害は躁うつの新しい名称です。

 

躁(そう)とは普通以上に気分が高揚する状態のことです。今ならなんでもできるような万能感、自分は人より優れているという優越感が増してとっぴな言動や行動をしてしまいがちです。

いわゆるハイテンションとは別物です。なぜなら躁のあとには必ず「うつ」がやってくるからです。

この躁とうつが入れ替わる頻度や気分の波の振り幅は人によってちがいます。

 

Ⅰ型とⅡ型がある

躁の症状によってⅠ型とⅡ型に分けられています。

Ⅰ型は、周りから見ても分かりやすいほどに躁状態が強く出ます。

・いきなり大きな目標を宣言し始める(見込みのないことがほとんど)

・口数が増えて話題も飛び飛びになる

・気分の高揚が激しくて別人みたいに振る舞う

 

Ⅱ型は、Ⅰ型と比べて躁状態が軽いので周囲も気が付かないことが多く、

「今日はちょっと気分がいいな」くらいなのでADDと同じく診断が難しいです。

 

ADDとADHD同様に、こちらもⅠ型とⅡ型のどちらが重症であるかという基準はありません。Ⅰ型とⅡ型で分類した理由には躁状態の仕分け以外にも、遺伝的なデータを図ることがあります。

 

僕の躁うつ

僕の躁うつ(双極性障害)は躁状態の軽い、Ⅱ型の方。

目立つくらいに躁状態がでないからいつも静かに情緒不安定になってる。

言わなきゃ誰も気が付かない。

 

リピッドサイクラー

短時間で気分が変化する躁うつ患者をリピッドサイクラーと言うんだけど

僕がそれに当てはまる。朝と夜で気分がコロっと入れ替わる。

 

1日のはじまりはたいていすがすがしいもので、ほとんどの朝はやる気や希望に満ちている。今日はこれから何をしよう?どこに行こう?そんなことを考えながら顔を洗って歯磨きをする。少しうきうきしている。

 

こんな気分が1日続けばいいのに、夜になるとお先真っ暗な気分になる。

僕なんて何をしてもダメだ、5年後10年後もずっと目標を達成できないだろう、明日は仕事に行く途中で交通事故に遭うのでは、しばらく連絡とってないあの人は実はもう死んでしまっているのでは、僕は1人ぼっちで生きるしかないんだ...

 

次から次へと負のイメージが頭に浮かんで落ち込んでしまう。早く寝るしか解決策はないんだけど、一度こうなると不安や悲しみでなかなか寝付けない。涙があふれて止まらなくなる。夜は本当にこわい、大嫌いだ。

 

うつ状態にシフトしていくのはだいたい夜の12時を超えたあたり。それ以上起きていることは僕にとって死活問題ということになる。2時や3時まで起きてるなんてありえない!

...と言いたいところなんだけど、最近はADDのために飲んでいる薬(コンサータ)の副作用で夜中にお腹が空いてなかなか寝付けない。

 

そういうときに一緒に暮らしてるロシア人のアルが温かいハニーミルクを作ってくれたりする。アルの優しさに感謝すると同時に自分が虫ケラみたいに感じてしまうけどそれは黙ってておきたい。夜に誰かがいてくれるのは本当にありがたい、家中の電気をつけるよりも闇を紛らわせてくれる。

 

こんなふうに気分がコロコロ変わるから、やるべきことは朝に済ませるように努力している。高校生のころみたいにオールして作業することは一切なくなった。

朝夜の気分の変化以外にも、1、2週間ずっと躁状態うつ状態なこともある。最近はうつ気味な日が続いていて成人してから躁状態である期間は短くなった。

 

学習性絶望感

21歳を超えたあたりから、調子がすこぶる良いときに、

「どうせまた落ち込むんだから頑張っても無駄だ」「楽しいのは今だけでしょ。どうせあと少ししたら悲しみに暮れるんだから」と思うようになってしまった。

 

こういうのを心理学の言葉で「学習性絶望感」というらしい。

長い間のストレスが重なって自信をなくし前を向くことが難しくなってしまう状態。

 

それ以来、僕の中で「自分はやればなんでもできる」っていう万能感はなくなって、

「楽しい!」っていうワクワク感もつかの間の微々たるものになってしまった。

自分の前向きな決断が信じられなくなって、目標を立てると「どうせできないくせに」

と勝手に決め付けてくる自分が存在するようになった。

 

うつ状態もつらいんだけどそれと同じくらいに、前向きになることをためらうようになってしまったことがつらい。躁うつは気分の波で翻弄するだけじゃなく、僕から大事なものまで奪った。

 

躁うつになったころ

主治医の意見では、僕が高校3年生の時期に発症したと考えられるらしい。断定はできないけど僕も思い当たる節があるので納得できる。

 

高3になる少し前に家出をして離婚した片親の元で暮らし始めるようになった。

貧乏な家庭だったのでひたすらアルバイトして、学校の課題やテストも妥協しないで取り組んだ。家出のストレスを紛らわせたくていろんなことに全力を出していた。

今思えば、もっと休んだほうがよかったと思う。自分自身にムチを打ちつづけた結果、

「僕はなんでもできる」という万能感が芽生えてきて、無茶な目標やタスクをどんどん設定するようになった。

「この世界はすばらしい」「生きることは幸せだ」という、非常に状況とかみ合わないような高揚感も抱き続けた。twitterで「人が前向きな発言しかしなくなったら危ない証拠だ」っていうツイートを見かけるけど、まさにその通りだと思う。

 

こうしてもともとうつ気味な性質だった僕の中で「躁」が現れ始めた。

 

バイトのしすぎと、睡眠不足、貧乏ゆえにバランスのいい食生活をしなかったことの積みかさなりで、すれ違う人に「顔色悪いね、大丈夫?」と言われまくった。体はとっくに悲鳴をあげていたのに、湧き上がる万能感や高揚感は麻薬みたいに僕に希望を見せて体を休ませようとしなかった。

 

高校卒業間近になって、がくんっと脱力感に襲われた。うつがやってきたのだった。

 

やる気も思考力もなくなって「なんのために生きてるんだろう」と絶望する日が続いた。部屋に閉じこもる時間が増えて、年明けに書いた「今年の目標」をふと見た。

・記憶力大会で優勝する

・100万円貯める

・友達をたくさんつくる

「こんなのできるわけないじゃん」ってさらに落ち込んだ。これは躁状態のときに書いたもので記憶力大会のくだりはほんとに意味不明。

 

迷惑メールフォルダには、ネットビジネスの怪しげな情報商材のメルマガがたまりこんでいた。躁状態のときに目を光らせて興味を持っていた30万円もする商材で、その時は本気で買うことに決めてたからシフトも増やしていた。

ふざけんなよって躁だった自分にイラついたのをよく覚えている。

 

 

長期的なストレスで人は本当におかしくなるんだなってことがわかった。

このときみたいに自分に無茶を強いるやり方はもう二度としたくないと思う。

 

 

躁うつのためにやってること

5-HTPサプリ

主治医からの勧めで、僕は今「5-HTP」というサプリを飲んでいる

うつになるとセロトニンが不足するから、それをサプリで補おうという作戦。

5-HTPセロトニンの原材料で、食べ物から摂取するよりも効率的に脳にセロトニンを増やしてくれるありがたい代物です。

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http://shizen.me/?pid=62134031

通ってる精神科でこれが6500円で売ってて、寝る1時間前に3粒飲んでる。

ちなみに保険は適用外なので財布に響く...

 

これを飲み始めて1週間くらいから昼間のうつ状態が少なくなった。

最近はぶり返してきてるけど以前に比べたら、大げさかもしれないけど生きることが楽になってきた方だ。

 

あとは、極度の甘党だった僕が最近はチョコやスイーツをあまり食べなくなった。

いつもは家にある甘いものなんてすぐに食べちゃうのに、昨日なんかチョコをポケットに入れっぱなしにしてても手に取らなかった。食べたいと思わなかったから。

以前は1日にシュークリーム2個、チョコ3個、ココア2,3杯、パンケーキ1個...とか平気で食べてたのに今ではそんなの考えられない。

おかげで無駄な買い物が減って節約にもなっているという嬉しい二次作用。

 

それを主治医に話してみたら、「脳にセロトニンが増えてきてる証拠ですね」だって。

セロトニンが増えると甘いものへの欲求がなくなるらしく、5-HTPは過食に悩んでいる人にも効果があるみたい。

「サプリちゃんと効いてきてるんだな〜」って安心できた。

これからもしばらくは飲み続けようと思う。

 

1日1回は外に出る

当たり前のようなことだけど、外に出たか出ないかでけっこうちがう。

うちにずっといると「だるい〜」ってごろごろしちゃったり、閉鎖感があったりしてよくない。どうしても気が乗らないときはせめてベランダには出るようにしている。

これも主治医に言われたこと。たまに約束破っちゃうけど。

 

アルと話す

迷惑承知の上で不安とか悩みを全部言葉に出す。アルは懐の大きい男でそうかそうかって話をいっぱい聞いてくれるから僕はついそれに甘えてしまう。なんて優しいやつ...

(ちなみにアルは日本語がペラペラなので普段から日本語で会話してます。)

 

話し終わると少しすっきりして眠りやすくなる。溜め込まないで誰かに話すってすごく大事だなっていつも思う。

アルがなにか溜め込んでいたら、僕も話を聞いて少しでも落ち着かせてあげたい。

そのための心の余裕がほしい... 

 

自分に手紙を書く

20XX年の自分になりきって「今の君のおかげで明るい未来になってるよ」っていうメッセージを書いたことがあった。それ読んでも元気でないときはでないもんだけど、軽いうつ状態なら少〜しでも和らげることはできた。はずかしくて絶対人には見せられないけどな。

 

一度、自分の声でメッセージを録音して自律神経に効く系のBGMをつけたこともあったんだけど、「うわっ声キモ...」って逆にかゆくなったから削除した。黒歴史

 

 やっぱり手書きでやるのが一番いいな。

 

 おわりに

 躁とうつ、それぞれの状態をよく観察して、自分の思考パターンを書き出してみると、バランスが取りやすいのかなあと思う。無茶だけはしないように、自分の限界を知っておきたい。

 

もうすぐ気分が切り替わってしまう時間帯なのでもう寝ようと思う。

ここまで読んでくれてありがとうございました

おやすみなさい 

 

2016/11/20